ある自然療法セラピストの独り言

結musubiの店主が実体験をもとにご提案する体と心と魂のための健康のアレコレ。

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人は菌によって生かされています!

 

 

人間の体は細胞の数以上の細菌類によって守られています。

 

例えば、
腸内フローラ、口腔フローラ、皮膚に住む常在菌etc。
特に腸内細菌は総重量が1.5kgもあるのだそう。

医薬品の開発過程で実験のため
無菌のマウスを使用することがあり
そのマウスは一切の細菌に感染していない状態なのですが、
寿命が通常3年あるところ、わずか2週間程度しか
生きられないのだそう。

 

人に例えるなら90歳の寿命が、
細菌類を体から一掃すると

わずか1年ちょっとで寿命が尽きることに!

身体に一緒に住んでいる細菌、常在菌たちが
いかに私たち人間にとっての生命活動に関わっているか
ということが良くわかるかと思います。

 

CMをみれば
除菌だの殺菌だの抗菌だのと
様々な商品にこの言葉が並び、
それを良いことだと購入し、生活に取り入れる方も
多いと思います。菌を殺すことが清潔という構図になっています。


確かに昔は感染症の問題が人の生死にかかわる時代がありました。
しかし、衛生状態が著しく改善された現代で
必要以上に清潔を求めることが果たして本当に
良い事なのかを考えた方が良いのでしょう。

 

実際に手の消毒が欠かせない職場の方の
手荒れのご相談もあるように
皮膚の常在菌を殺し過ぎることで
皮膚の免疫も正常に働かなくなります。

 

かたや一方では
プロバイオティクスといったヨーグルトをはじめ
菌活といった言葉があるように
発酵食品ブームでもあります。

 

殺菌、抗菌といった清潔志向のアンチバイオティックから
良い菌増やして悪い菌を抑えようという
プロバイオティックの時代になるといいですね。どんな分野でも2極化が進むと言われていますが
健康面でも悪いと言われるものをすべて駆逐するか
うまく共存するか、問われているのかもしれません。
ですが、すべて駆逐した先には私達の命もないのですから
共存する道を選択する時期に来ているのです。